あなたは今、“やってしまう回路”を見つけたところ
ここまでのSTEP1では、ギャンブル行動のパターン=脳内の配線構造に焦点を当ててきました。
- なぜギャンブルに行ってしまうのか?
- どんな感情や環境がトリガー(きっかけ)になるのか?
- スイッチが入るパターンにどう気づくのか?
- 意志に頼らず、どう“見える化”していくのか?
これらを4つの記事を通して記録し、自分の行動が無意識のクセ(=習慣化された脳のルート)であることに、気づけた方も多いと思います。
この記事では、これまでの情報を一度整理し直し、次の段階(STEP2)に向けて理解を深めるためのSTEP1まとめ記事になります。
STEP確認
この記事はギャンブル依存症から抜け出すための「STEP1-5」です。
シリーズの他の「STEP 1」記事もあわせて参考にしてみてください。
- STEP 1-1【依存行動:まずやるべきことは“記録する”】
- STEP 1-2【パチンコ・スロット依存衝動の“4つのトリガー”】
- STEP 1-3【パチンコ・スロット依存行動の“スイッチ”】
- STEP 1-4【パチンコ・スロット依存の回路を止める】
- STEP 1-5【“やめる準備”の土台作り】 ←今ココ
シリーズ全体の流れを確認したい方はこちら。
目次
STEP1のポイントを整理しよう
記事タイトル | 要点 |
---|---|
【① 記録編】やってしまう前の“感情のクセ”に気づくためにできること | まずは書き出すことがスタート。記録が回路の可視化になる |
【② トリガー編】行きたくなる“感情・環境”パターンを見直す | 衝動のきっかけ(トリガー)は、意外と日常の中にある |
【③ スイッチ編】自分だけの“スイッチ”が見つかると行動が変わる | トリガーが組み合わさると「いつもやってしまう流れ」ができている |
【④ 見える化編】意思ではなく“記録”が脳の暴走を止める | 意志より仕組み。言語化・見える化が行動抑制につながる |
ここまでできたあなたは、「次の段階」に進む準備ができている
STEP1は、“行動を変える”段階ではなく、現在の配線図を点検するフェーズでした。
つまり、自分がどんな回路で動いているかを知るための土台づくりです。
でも今、あなたは:
- 行動の記録を積み重ね
- 無意識のクセに気づき
- スイッチの仕組みを見える化し
- 衝動を整理できるようになってきた
もう次のステップに進む準備は、十分整っています。
STEP2では「誤作動の原因=脳のクセ」を見ていく
次のSTEP2では、ギャンブル依存における脳のクセ・誤作動の原因を掘り下げていきます。
- なぜ「勝てる気がする」のか?
- なぜ「もう一回だけ」が止まらないのか?
- 快感を求める脳と、現実を見失う仕組みとは?
行動の再発を防ぐためには、まず“なぜそうなるのか”を理解することが不可欠です。
ここからは、見つけた配線図をもとに、再設計=再配線の工程に入っていきましょう。
まとめ:STEP1は“やめる準備”の土台作り
ポイント
- 記録=行動を見える化する第一歩
- トリガー=スイッチが入る“条件”の正体
- スイッチ=組み合わさったトリガーで発動する行動パターン
- 見える化=暴走回路に理性を戻す故障個所を記した配線図
これらを押さえたあなたは、次に進む準備が整いました。
次回(STEP2-1)
次は【なぜやめられないのか?】快感と錯覚の脳内ループを解説します。
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参考・出典
- 厚生労働省,依存症対策,2025/4/21
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000070789.html